クラシックカメラ 今月の「ひとこと」

レア度★★★★★のコードレフ

どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今回はタイトルどおり、激レアなカメラを紹介しようと思います。たぶん誰も見たことないんじゃないかというカメラ、コードレフです。

コードレフ
コードレフ

何だか変なカメラなんだけど、CORDLEFって、レフレックスだったらLEFじゃなくて普通はREFだよね。ピントフフードの上にKSKって刻印されているけど、これは、コンドウセイコウカブシキガイシャの略らしい。株式会社なら最後はCじゃないのかと思いきや、NHK方式でKAISHAのKなんだね。

別角度から見るコードレフ
別角度から見るコードレフ

このカメラ、日本製で1940年に作られたものらしい。側面にはFOURって書いてあるけどフォーって、数字の4だよね。何でフォーなのか、さっぱり意味がわからない。

ピントフード格納時
ピントフード格納時

で、このコードレフっていうカメラは、KSKが1939年に作ったSEIKA(成果ってことかも)という名前のカメラをベースにして、二階建てにした二眼レフなんですよ。こっち側から見るとボディNo.らしきものが見えるね。D.R.No.86500.って切りのいい数字だけど、最初のD.R.って何だろうね? さっぱりわからないね。

ピント合わせの時
ピント合わせの時

二眼レフだから、ピントフードがパカッとあいて、上から覗いてピント合わせをしたりするんですよ。レンズはヘリオスって書いてあるね。上下ともヘリオスなんだけど、ヘリオスってソ連のレンズの名前であるよね。ヘリオスでいいのか? 何だろうね、これは。

コードレフの背面
コードレフの背面

フィルムは127規格のロールフィルムで、4×4サイズ。だからコードレフは国産初の4×4二眼レフということになる。そのあとは戦後になってヤシカ44とかいろいろ出てくるけど、それはローライと同じ格好だから、コードレフみたいなカメラは他にないんだよね。

コードレフ
コードレフ 予価2,160,000円

こんなカメラがウチにあること自体がものすごいコトなんですよ。このカメラ、何処のカメラショウでも見たことないし、知っている人も少ないんじゃないかな。ちょっと試しにインターネットで検索してみたら、海外のサイトでボロボロのコードレフの写真が出ていて、2台だけ現存が確認されてる。とか書いてあるね。そうなると、コレは3台目。しかもキレイなんだよね。整備してから2017年春のカメラ市に出そうと思います。

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