クラシックカメラ 今月の「ひとこと」

世界の24×24真四角カメラ大集合

どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今年も銀座松屋で開催される春の世界の中古カメラ市が近づいてきてカメラの整備に追われてます。今回の目玉はスイスの時計メーカールクルトが作ったコンパスに純正のレリーズとミニミニ三脚のついたセットだけど、そのほかにも沢山のカメラを出します。たとえば

テナックス ノバーつき 43200円
テナックス ノバーつき 43200円

おそらく世界最初の24×24フォーマットのカメラ。戦前のツァイスの大衆機だね。

テナックス2 ゾナーつき 129600円
テナックス2 ゾナーつき 129600円

これは同じツァイスのテナックスなんだけど、2型は速写性を重視してレンズはゾナーだし、ドレイカイル方式の一眼式の距離計をつけて何とレンズ交換もできてしまう高級機に変身させたんだからスゴい。

タクソナ テッサーつき 37800円
タクソナ テッサーつき 37800円

戦争が終わってツァイスは東と西に分けられてしまうんだけれど東側のツァイスが戦前のテナックスの部品を使って作ったのがタクソナという24×24判のカメラ。西のツァイスに遠慮したのかな?

アルティクス ノボナーつき 25200円
アルティクス ノボナーつき 25200円

で、もともとツァイスがあったイエナの街にあったメーカーのアルティクスも最初のモデルだけは24×24判で、タクソナ用のノボナーがつけられていたりする。その後このカメラはライカ判フルサイズになる。

フォタビット クセナーつき 37800円
フォタビット クセナーつき 37800円

フォタビットは西ドイツ側にあった小さなメーカーが作った小さなカメラ。普通のパトローネより細身の専用マガジンを使うのでボディがかなり小さいよね。これも24×24判です。

ロボットスター クセノンつき 64800円
ロボットスター クセノンつき 64800円

で、24×24判の真打ちといえばロボット。ゼンマイ巻き上げでガンガン連写できるので戦争に駆り出された後、戦後に出したのがスター。

ロボットスター2 クセナーつき 54000円
ロボットスター2 クセナーつき 54000円

スターのメカと外装を戦争向けじゃなく、普通の人が使う平和品っぽくしたのがスター2。ややメカっぽさが薄れてる。

メカフレックス ベルチオ・キラーつき 302400円
メカフレックス ベルチオ・キラーつき 302400円

メカっぽいといえば、メカフレックスだよね。ロボットはドイツの会社だけど、こっちはモナコ公国とリヒテンシュタインという世界最小国コンビにより作られた珍品。設計したのはロボットと同じハインツ・キルフィットさんだよね。

メモックス トパーズつき 54000円
メモックス トパーズつき 54000円

これはフランスのメモックスというカメラ。あのヘンタイ的な一眼式のシクロープというカメラを作ったアルザフォト製。シャッターはジッツォなんだけどそれほど作りは丈夫じゃないんだよね。いずれにせよフランス人の考えることは、よくわからない(笑)。

マミヤ スケッチ セコールつき 108000円
マミヤ スケッチ セコールつき 108000円

ちなみに日本でも24×24判のカメラを作ってたんです。それがマミヤスケッチ。36枚撮りのフィルムを入れたら54枚撮れるハズなんだけど、なぜかこのカメラのフィルムカウンターは36までしかない。日本人の考えることも、よくわからないね(笑)。

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