クラシックカメラ 今月の「ひとこと」

露出計を使ってみよう

どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今回は露出計、またの名をメーター、古い言葉だと露光計のことを話そうと思います。写真を撮るのに光の量を測って、カメラの絞りやシャッター速度を決めるのに使う道具だね。昔のカメラには露出計は内蔵されてなかったんです。

ゴッセンsixtomat露出計 16200円
ゴッセンsixtomat露出計 16200円

だから単体の露出計を使っていたんだね。これはゴッセンが作ってツァイスが売っていた露出計。上にある窓から光を入れて、その下にあるセレンという太陽電池みたいなもので発電して、その電力でメーターの針が動いて、右側のダイヤルを動かすと左右に動く斜めの線をメーターの針に合わせると適正露光のシャッター速度と絞りの組み合わせが表示されるという凝った作りのもの。クサリも金でオシャレだよね。

ライカメーター 21600円〜(カメラ別)
ライカメーター 21600円〜(カメラ別)

でね、カメラに露出計を乗っけるというアクセサリーもありました。バルナック型ライカにはドイツのメトラワットが作ったメーターが用意されていて、アクセサリーシューにくっつけて使う。それ以降もメトラワットはライカ用のクリップオン式メーターを供給していきます。

ライカメーターM 21600円〜(カメラ別)
ライカメーターM 21600円〜(カメラ別)

これがライカM3用に作られたライカメーターM。セレンを使うタイプで、前のフタをパカッと開けると低照度の測定もできる。シャッターダイヤルと連動しているので、図体がかなりデカイ。立派な露出計だね。設定したシャッター速度に対応する絞り値を、メーターの針がある位置から縞模様を伝って読みとるという仕組み。

ライカMCメーター 25900円〜(カメラ別)
ライカMCメーター 25900円〜(カメラ別)

ライカメーターの改良版がライカMCメーター。低照度の測定切り替えがフタじゃなくてスイッチになった。ダイヤルに絞り値が赤字と黒字で書いてあるのは、切り換えたときのためのもの。ライカメーターに比べるとずいぶん小さくなりました。MCのCは、コンパクトのCかな?

ライカMRメーター 32400円〜(カメラ別)
ライカMRメーター 32400円〜(カメラ別)

そのあと登場するのが、セレンではなくCds(硫化カドミウム)という受光素子を採用して正確性が増したライカMRメーター。電池で動かすので、測定をスタートさせるスイッチがある。ブラッククロームのライカM4と組み合わせると格好いいよね。

ライカM5 118800円〜
ライカM5 118800円〜

そして遂にライカMRメーターをライカの中に入れてしまおうということで作られたのがライカM5。あのメーターをカメラの中に収めるんだから当然カメラは大きくなります。ちなみにライカM5は、最初に出てきたゴッセンの露出計と似ていて、メーターの指針をシャッター速度と連動する追針と合わせるしくみ。かなり使いやすいと評判です。クラシックカメラで露出計を使うのは格好わるいみたいなことを言う人もいるけれど、恥ずかしいことじゃないとボクは思いますよ。

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